1. 具体的な活動内容
日々の国語科授業全般においてAARサイクル(「学習者が継続的に思考を改善したり、意図的かつ責任ある形で行動することができるような反復的な学習プロセス」OECD.2019)による単元づくりを組み込んでいる。なお、その学習活動が(単元に閉じることなく)言語生活に返るように、かつ、子どもたちが自分事として学びを展開していくように単元づくりを行っている。
2. 子どもたちの願いや想いが、活動にどう反映されているか
A1(見通し)の段階では、自分たちの経験してきたことや身に付けた力、初発の感想を分類したものなどについて見つめ直す活動を組んだ。その結果、「説明文は要旨を見つけることが難しい。どこにあるのだろう。」という問いが生まれたり、「話合いで、いつもまとめる段階で揉めるから、よいまとめ方を考えたい。」という思いが浮かび上がってきたりした。読むこと領域(物語文)では、自分たちの感想を出し合うことで、感想が集中する部分が可視化されたり、疑問に思った理由を聞き合うことで対象への関心を高めたりする姿が見られた。
また、見つめ直すことにより、自分事としての意識が高まり、単元を計画していく姿が現れている。課題や目的意識が明確になったあとは、手掛かりになりそうなことや付けてきた力で使えそうなものなどを出し合って見通しをもつ時間を設定している。加えて、不安なところ、課題解決や目標達成のために重点的に考えたいことなどについても共有し、単元が自分たちの学びに応じたものになるように教師とともに計画を立てている。教師は伴走者であるという意識をもって接しているが、指導事項の分析や手立ての想定は綿密に行い、担当学年の実態やその場の状況等に応じ、適宜支援をしている。
3. 活動・指導における工夫や特徴、子どもたちの主体性を引き出す工夫
A2(学習活動)場面における資質・能力獲得のための手立てとして、どこに着眼するとよいか、その着眼点をどのような思考方法で考えるとよいかを事前に想定しておく。
例えば、「言葉を発する人物の様子」に着眼し、それらを「関連付けたり、比較したりする」ことで、人物の気持ちの変化を捉えやすくする、といった想定である。
4. 活動の実施体制と継続するための仕組みや組織づくりの工夫
全ての教師が活用できる単元づくりを目指した。そこで着目したことが「見つめ直し」である。子どもたちには生活や学びの履歴がある。それらを振り返ることは比較的容易にできる。また、三領域全ての研究を行っているため、所属の領域で教材研究に打ち込むことができる。年度末には*実践記録集を作り、情報の共有も行っている。